over the rainbow

「あの時、ああすれば良かったな・・・」

 

後悔先に立たず。

 

後悔も、生きていなければ出来なければ

やり直しが効くのも生きてこそ。

 

神様はこの先いくつの試練とともに、それに勝る喜びを用意していたのでしょう。

最後を決めたのは、自分だったのか、運命なのか。

 

ファンというわけではありませんでした。

しかし、訃報の一報にこんなに激しく動揺したのは初めてかもしれません。

何も知らないけれど、勝手ながらに「そういう人」に見えなかったから。

同時に彼の歩むことのなくなった未来を思って「悔しい」だとか「惜しい」だとかそういう気持ちが沸いて。

 

「人の気も知らないで」

本人はそう思うでしょうね。

 

でも。

生きていて欲しかった。

 

そう思ってる人が、本人が考えているよりもずっとたくさんいること、

亡くなってから、知らされても届かない。

 

私は、こういう死に対しての“遺族”の一人です。

あの人の死を悼んで集まった人たち。

あの人が残した大切な人たちが輝こうと頑張っている姿を見て

やっぱりこの未来を見なかったのはもったいなかったと思うのです。

そういう未来が待っていたはずだったのです。

 

ただ今はもう、生前にそう生きた人生を慈しんで、ご冥福をお祈りするしかないのです。