2人に1人、それでも他人事だったガン。
告知を受ける
こんにちは、虹恋です。
今や2人に1人が癌になる。
読んでる人は当事者かもしれない。
その関係者かもしれない。
ステージ1~5の指標はどう受け止めるでしょうか。
「胃がんになった」
そう連絡が来たときは、「来たか」と。
「ステージは1」
そう連絡が来たときは、ホっとした。
同時になんと声をかけようか迷った。
「2人に1人がガンになる時代だから、そういう気持ちで乗り越えよう」
結局そうは、言わなかったけれど、自分に向かって言い聞かせた。
父の受け止め方は分からないけれど、
支える母が、ショックを受けて。
「仕事を今月で辞める」
そう言ってきた。
そもそも、年金受給年齢で、お願いされたので働いているという状態だったので
「辞めなくてもいいんじゃない?」という言葉は特に言わず。
最近は、仕事を辞めず治療しながら働き続けるという世の中の流れを新聞等々で読んでいたので、個人的にはちょっと大げさな気がしたけれど、先ほどの理由もあり「そっか」と。
それから母は、介護、介護、闘病生活。ことある毎にその単語を使い始め。
彼女の動揺を感じとったけれど、だからといって私がどうからんでいいのかよく分からなくて。
その後、術前の検査通院でそこまで大げさな手術にならないこと、(内視鏡手術で早ければ述後4日で退院できるらしい!)もあって、
「仕事はやめないことにした」
そう再び連絡がきた。
当事者の家族であって、にもかかわらず当事者意識の少ない私だろうか。
2人に1人がガンになる時代に、運よくステージ1でガンが発見されて、言動で自分を追い込む母を冷静に見る私は冷たいのだろうか。
「手術の日が決まった」
そう連絡がきて、胃のあたりが妙な気持ちになって、心臓がドキドキした。
知り合いの外科医に相談した。
もう手術はしない先生だけど、執刀医を知ってるって。
それで結果が変わる恐ろしい世界じゃないことを願うけど、
それでも誰かのお知り合いの方に手術してもらえるのは精神的に大変楽になった。
(だからって手術が成功する保証にはならないのだけれど。)
いきなり余命を告げられたり、ステージが高かったり、実際そういう人もいるわけで。
その精神的ショックはいかほどだろう。
それはこの日本で毎日起きているできごと。
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