出産を機に正社員を辞め、子育てをしながら派遣で働くということ を考えた結果。
「どう?まぁ、3カ月だけだし、良いも悪いもないか。じゃ、いいよね、何でも」
これは、何に対しての言葉だと思いますか。
こんにちは、虹恋です。
私もきっとそんな風にこの仕事が決まったのでしょう。
私は、派遣社員です。
大学卒業後地方の会社の正社員として8年位働き、出産を期に退職しました。
それは働き続けていればちょうど産休に入る日でした。
それまでの社会人人生において、有給をとるなんていう選択はまずないという暗黙のルールが会社にはあり、取り方も知らないまま、迎えた退職日でした。
(結婚特別有給などは取りました。)
子供が生まれるまでの1か月は、初めてゆっくり過ごせる穏やかな日々でした。
そして、子供が産まれ育児の始まりです。
育てやすい子のおかげで、辛いことも多かったけれどなんとか毎日をこなしていました。
そんな中、失業保険の受取が始まりました。
「就職活動している」証拠になるお仕事フェアがイオンで開かれ、子連れでやっと心置きなく行けると参加したのが派遣登録のキッカケとなりました。
派遣って、登録しておけば、条件があえば派遣会社から連絡くれるんです。勝手に。
単発のお仕事でも一度参加すると、比較的いろいろお仕事を紹介してくれるようになります。
実際、毎日子供と四六時中一緒にいて、外の世界の事を調べている余裕なんてないんです。
そこへ、1日だけの単発の仕事が入ったりすると、いい気分転換になって。それがまたちょこちょこ仕事を受けるキッカケになっていくんです。
そうすると、外の世界に行くのが楽しい。
そんなお気楽に働くうちに、子供が幼稚園に入り、預かり保育なんて最近は充実している関係で、長期のお仕事の提案が来るんです。
単発のお仕事に慣れてきているのもあって、思い切って挑戦してみることになるんです。
すると始まる、抜けだせない非正規問題。
派遣で働いていくと、正社員とある程度同様の仕事をするのに、ボーナスが出ない事に年2回向き合うことになります。
残業しなくていいんだから、だとか、あの人より責任は無いんだから・・・とか頑張って自分を納得させようと思いますが、残る虚無感。
正社員を探し始めるけれど、今度はぶち当たる年齢問題。
そうしているうちに改正された、派遣法。
派遣先企業で正社員として雇用されるには、相当のスキルが必要で、そうでなくとも、派遣会社が高額の紹介料を言ったりしてなかなか壁が立ちはだかるものです。
多くの派遣社員が結局落ち着くのは派遣会社による無期雇用。
定年まで安い給料のまま、ボーナス無で働くのです。
会社には正社員の他に、契約、派遣、パートとたくさんの非正規の方が入り混じって仕事をしているのが普通です。
だからこそ、言動には気をつけてもらいたい。
いい会社です。働く人もいい人ばかりで「この会社で働き続けたいな」そう思いました。
けど、新たに雇おうと考えた派遣社員の面接の後、課長が担当部署の係長に「あの子でいいかどうか」を聞いたのが、冒頭の言葉です。
派遣社員の私の心に風が吹いた一面でした。
立場が逆なら、始まりは確かにそんな気持ちかもしれません。
猫の手も借りたい時の猫の手なんですから。
知らない私の、私への扱い。
確かに今、結果として大切にしてもらっているけれかもしれません。
けれど、こうやって、自分の知らなかった自分への扱いがあったかと思うと
・・やるせません。
されて嫌なことは、するな。なら、成長するのは派遣社員の方じゃないですか。
子供には、正社員を。そして、結婚相手には自分が職を辞めなくても済むような相手を選ばせないと。嫁に行く、出産する・・女性には仕事の観点では不利な場面が多いから
!
ええいっ 負けるな!!